すべての記事に戻る
金融5 最小読み取り

カードの「最低支払い」がいかに高くつくか

最低支払額だけの返済は一見楽ですが、最も高くつく借り方の一つです。数万円の借金が十数年続くこともあります。

利用明細の最低支払額は通常、残高の5%か10%。一見ありがたい猶予に見えますが、実はカード会社が最も利益を上げる仕組みです。残額には日々利息がつき、多くの場合無利息期間も失われます。

具体的な計算

10万円の残高、年利18%(日利約0.05%)、最低支払い10%とします。初月に1万円を払い、残る9万円に利息がつきます。翌月の最低支払額は9,000円に下がり、支払いは減るのに利息は増え続けます。

クレジットカード計算ツールで試すと、最低支払いのみを続けた場合、10万円の完済に14年以上かかり、利息は8万円を超えることもあります。

なぜ最低支払いは割高なのか

  • 無利息期間の消滅:全額払わない場合、20〜50日の無利息期間は適用されず、利用日から利息が発生します。
  • 日々の利息と月次の複利:利息が元本に組み入れられ、さらに利息を生みます。
  • 最低額が減り続ける:残高が減ると支払額も減り、元本がほとんど減りません。

より有利な3つの代替策

  • 全額支払い:利息が発生しない唯一の方法で、基本はこれにすべきです。
  • 分割払い:手数料はかかりますが、リボ利息より低く、期間も固定され見通しが立ちます。
  • 借り換え:残高が大きい場合は個人ローンの実質年率と比較しましょう。
最低支払いは緊急時の一時しのぎであり、習慣にしてはいけません。毎月1万円多く払うだけでも完済は大きく早まります。

早く抜け出すには

新規利用を止め、債務返済法(スノーボールとアバランチ)計算ツールで順序を決めます。アバランチ法(金利が高い順)が総コスト最小、スノーボール法(残高が小さい順)が継続しやすい方法です。